最終話・中編

役名 番号 台詞 注釈
【グッタリを倒れているミランダを息荒く、見つめるリリィ】
リリィ 001_001 「(息遣い)」
ドゥース 002_001 「や、やったか・・・!?」
クワトロ 003_001 「気を失ってるだけのようですね。今の内にコアを破壊しないと・・・。」
ドゥース 004_002 「ゲッ・・・。またやるの・・・?(思い出し)・・・うっぷ。」
クワトロ 005_002 「一見しただけじゃ、どこにコアがあるのかわかりませんね。」
ローザ 006_001 「私が調べますわ。殿方は、見ないように。」
クワトロ 007_003 「はいはい。」
ウーノ 008_001 「・・・(咳払い)。」
【男性陣が背を向けている間に、ミランダを調べるローザとリリィ】
リリィ 009_002 「・・・見当たらないわ。」
ローザ 010_002 「今までのパラサイトを見る限り、力の源になる部分にコアがありましたわ・・・。」
リリィ 011_003 「まさか・・・(生唾を飲んで)・・・このたわわに実った二つの果実に・・・。」
ローザ 012_003 「なくてよ。」 きっぱりアッサリと
リリィ 013_004 「・・・ですよね。」 少しだけさみしそうに
【場面切り替え】
MJ 014_001 「あと5分。」
ブルーグ 015_001 ・・・MJの企みはわかっている。俺が力を解放させれば、奴の思惑通り。
ブルーグ 016_002 誘いに乗れば・・・俺は何をしでかすのかわからない。あの時みたいに自我を保てるかも不安だ・・・。けど、このまま躊躇えば・・・。
MJ 017_002 「本当に全員殺しますよ?どのみち、本当に必要なのは貴方の体ではないのですから。」
ブルーグ 018_003 「何・・・?」
MJ 019_003 「私の手を煩わせている事に気づいてないのですね。・・・あと3分。」
ブルーグ 020_004 必要なのは・・・俺の体じゃない・・・。じゃあ、どうやってアイツは俺と融合するつもりなんだ・・・?しようと思えば、直ぐにでも出来たはず・・・。
ブルーグ 021_005 邪魔なのは・・・俺の・・・自我・・・?
ブルーグ 022_006 そうか・・・!だから自我を保てなくなるように仕向けようとしているのか!
ブルーグ 023_007 「・・・なぜ初めから、俺を殺そうとしない。」
MJ 024_004 「・・・気づきましたか。」
イクス 025_001 「あ・・・?何の話だ・・・?」
MJ 026_005 「・・・むやみに攻撃して、破壊したら大変ですからね。再構築までにどのくらいかかるとお思いです?」
ブルーグ 027_008 「・・・それじゃ、やっぱり俺の中には・・・。」 何かに気がつき
MJ 028_006 「不完全なコアが眠っている。それが壊れてしまえば、あなたはおろか、私も不完全な状態で消えてしまう。」
イクス 029_002 「・・・あれで不完全なのかよ・・・。」
MJ 030_007 「そうですよ?我々がひとつになれば、母すら超える事だって出来る。さぁ、早く明け渡すのです・・・!」
ブルーグ 031_009 「それを聞いたら尚更、明け渡すわけには行かない。」
MJ 032_008 「そうですか・・・。では、時間なので・・・この娘から消えてもらいましょう。」
【メアリーに向け、手を翳す】
リーア 033_001 「やめて!!殺すなら・・・私からにして!!」
MJ 034_009 「どうせ全員死ぬなら、順番なんてどうでもいいでしょう。」
ブルーグ 035_010 「・・・わかった!」
【間】
ブルーグ 036_011 「・・・体を明け渡す。それで、メアリーを解放しろ。」
イクス 037_003 「ブルーグ・・・お前・・・何言ってんだよ・・・。」
リーア 038_002 「それでは彼の思う壺です!」
ブルーグ 039_012 「メアリーが殺されてもいいのか?!」
リーア 040_003 「それは・・・っ」
ブルーグ 041_013 「・・・俺がおかしくなったら、すぐに殺してくれ。」
リーア 042_004 「ブルーグ・・・。」
イクス 043_004 「お前を殺せってか・・・?!簡単に言うんじゃねぇよ!!」
【ブルーグ、イクスの耳元で】
ブルーグ 044_014 「まだ・・・望みはある。俺を・・・信じてくれ。」
イクス 045_005 「・・・ブルーグ・・・くっ・・・」
【ブルーグ、頷いてMJの元へ歩み寄る】
MJ 046_010 「とうとう、その気になってくれた様で・・・歓迎しますよ。」
ブルーグ 047_015 「・・・ふっ!」 精神を集中し
【ブルーグの周りに黒い瘴気が集まり始める】
MJ 048_011 「・・・そう、この感覚だ・・・!待ちわびた融合の時・・・!」 悦に浸るように
ブルーグ 049_016 ・・・忘れたりしない・・・!忘れるものか・・・!俺が過ごし、俺が感じてきたブルーグ・ナハトイェガーとしての意思・・・!俺は・・・
ブルーグ 050_017 「人間だっ!!」
【ブルーグの体から黒い光が天に向かって放たれると同時にブルーグの肉体が変化する】
【場面変更】
ドゥース 051_003 「なんだ・・・この黒い光は・・・!」
ローザ 052_004 「空間が捻じ曲げられそうな感じ・・・」
リリィ 053_005 「あ!・・・あれ・・・!!」 下層を指差し
クワトロ 054_004 「・・・なんですか・・・アレは・・・・。」
ウーノ 055_002 「・・・ブルーグ・・・なのか・・・?」 怪訝に
【場面変更】
【白と黒の対の翼を広げ、赤黒い瞳に、悪魔の手をしたブルーグ】
ブルーグ 056_018 「・・・うぐ・・・うぅ・・・」 呻き
リーア 057_005 「ブルーグ・・・!」 構えようとして
イクス 058_006 「待て!!」
リーア 059_006 「でも・・・!!」
イクス 060_007 「姿こそ変われど・・・アイツは・・・誰だ・・・?」
リーア 061_007 「・・・っ!」
イクス 062_008 「アイツを・・・アイツを信じろ!!」
【尚も葛藤するように呻くブルーグ】
ブルーグ 063_019 「ぐぅ・・・うぅぅ・・・あ・・・」
MJ 064_012 「さぁ、その邪魔な自我を消し、私とひとつに・・・!」
【うっすらと目を開けるメアリー】
メアリー 065_001 「う・・・うん・・・ん・・・おにい・・・ちゃん・・・?」
【メアリーが目覚めたことに気づくリーア】
リーア 066_008 「イクス!メアリーを・・・!」
イクス 067_009 「あぁ!」
【MJの元へ駆け寄り、メアリーを奪い返すイクス】
MJ 068_013 「っ!?」
イクス 069_010 「メアリーは返してもらったぜ!」
メアリー 070_002 「イクスお兄ちゃん?(ハッとして)お兄ちゃんは!?」
【イクスの腕の中で、ブルーグに視線を向ける】
ブルーグ 071_020 「ぐあ・・・ああ・・・うぅぅ・・・」
メアリー 072_003 「お兄ちゃん!!お兄ちゃん!!・・・行っちゃダメ!!」
ブルーグ 073_021 ・・・メアリー・・・?そう・・・か・・・無事・・・か・・・ 苦しみながら
メガラ 074_001 消えよ・・・ブルーグ・ナハトイェガー・・・。
ブルーグ 075_022 くっ・・・メガラ・・・・!!
メガラ 076_002 お前の役目は終わりだ。我が息子を解放せよ。
ブルーグ 077_023 ・・・ぐぅ・・・!う・・・!
イクス 078_011 「ブルーグ!!負けるんじゃねぇ・・・!!」
ブルーグ 079_024 ・・・イクス・・・!俺を・・・信じてくれて・・・る・・・!
リーア 080_009 「ブルーグ・・・!」 祈るように目を閉じて
ブルーグ 081_025 俺は・・・まだ・・・まだ・・・消えるわけには・・・
MJ 082_014 「・・・兄上?」
ブルーグ 083_026 「・・・お前に・・・そう呼ばれる覚えはない・・・!そう言ったはずだ!」
MJ 084_015 「なっ?!・・・まだ自我を捨てていないだと・・・!!」
ブルーグ 085_027 「俺は・・・お前たちを倒す為にここに来た・・・!力を解放したのも・・・その為だ!!」
【ブルーグの掌に黒いオーブが現れる】
MJ 086_016 「無駄なあがきを・・・」
ブルーグ 087_028 「消し去ってくれる・・・!MJ!!(魔法名)ダーク・フレア!!」
MJ 088_017 「・・・(クスっと微笑み)」
【MJの体を漆黒の魔法が包み込むと、MJごと拡散する】
【あたりが歪みに耐え切れず、大きく揺れ始める】
イクス 089_012 「な・・・っ!?なんだ・・・?」
リーア 090_010 「ブルーグの力の解放に、火山が耐え切れないようです・・・。」
イクス 091_013 「それじゃ・・・ここは・・・!?」
リーア 092_011 「・・・イクス。メアリーを連れてここから離れて。」
イクス 093_014 「え・・・?」
リーア 094_012 「これは私の宿命・・・。彼も・・・覚悟は決めているようです・・・。」
イクス 095_015 「覚悟・・・?おい、何言って・・・」
【メガラが再び動き出す】
メガラ 096_003 「しぶとい奴だ・・・。ならば、その体・・・ズタズタに切り裂いてやろう。」
ブルーグ 097_029 「それは・・・こっちのセリフだ・・・!!はぁぁぁああああ!!」
【魔法を纏った拳でメガラに立ち向かうブルーグ】
リーア 098_013 「早く!時期にここはマグマに飲み込まれます・・・。その前に遠くへ・・・」
メアリー 099_004 「嫌だよ!!ママ!!メアリーを置いていかないって約束したもん!!」
リーア 100_014 「メアリー!!」 メアリーに平手打ちをする
メアリー 101_005 「・・・マ・・・マ・・・」 頬を抑え、涙ぐむ
リーア 102_015 「・・・あなたは誇り高きレイズの末裔。自分の使命を忘れないで・・・。私亡き後、人間を守るのは誰の役目?・・・紛れもなく、あなたよ。メアリー。」
メアリー 103_006 「(泣きじゃくる)」
リーア 104_016 「イクス。・・・行って頂戴。」
イクス 105_016 「待てよ!俺だって納得できるわけ・・・」
リーア 106_017 「・・・あなたも自覚して。私たちには私たちの戦いがある。戦う理由がある。今、逃げちゃ・・・ダメなの。」
イクス 107_017 「それなら俺だって・・・!」
リーア 108_018 「私たちの想いを無駄にするつもり?!」
イクス 109_018 「・・・俺のセリフじゃねぇか・・・。誰かが犠牲になる結末なんか・・・俺は・・・望んじゃ・・・」
リーア 110_019 「メガラを倒した後、しばらくはパラサイトの残党がいるわ。今、貴方がいなくなったら・・・誰が戦うの?」
イクス 111_019 「・・・それは・・・」
リーア 112_020 「・・・ジェイクは死んだわ。残されたアネッタも体中のあちこちを失ってる・・・。彼女を、支えてあげて頂戴。」
イクス 113_020 「・・・くっ」
【ブルーグを横目にして】
イクス 114_021 「ブルーグ・・・お前は・・・お前はそれで・・・」
【未だに残っているイクスたちに気がつき】
ブルーグ 115_030 「何をしている!さっさと行け!!」
メガラ 116_004 「余所見をしている場合か?」
【メガラの手がブルーグを捉える】
ブルーグ 117_031 「ぐっ!?」
リーア 118_021 「ブルーグ!!」
【ブルーグのもとへ駆けよりざま、振り向いて】
リーア 119_022 「イクス、早く・・・!!早く行きなさい!!」
イクス 120_022 「でも・・・!!」
【メアリー、イクスの腕を掴み】
メアリー 121_007 「・・・行こう。イクスお兄ちゃん。」 涙をボロボロこぼしながら
イクス 122_023 「メアリー・・・!くっ!」 断腸の思いで
【メアリーを連れ、上を目指すように走っていくイクス】
【ブルーグ、体から瘴気を放つ】
ブルーグ 123_032 「うおぁああああああああ!!」
メガラ 124_005 「っ?!」
【爆発を起こし、メガラの手を破壊し抜け出すブルーグ】
リーア 125_023 「ブルーグ!!」
ブルーグ 126_033 「あぁ、大丈夫だ。」
メガラ 127_006 「よくもやりおって・・・。レイズの女王共々、我が血の生贄となれ!!」
【次回へ】


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