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最終話・前編

役名 番号 台詞 注釈
【足場で息を切らし倒れるローザとリリィ。】
ローザ 001_001 「(息も絶え絶えに)・・・くっ・・・う・・・」
リリィ 002_001 「(同様に、息を荒くさせ)・・・ロー・・・ザ・・・ッ」
ローザ 003_002 「大丈夫・・・ですわ!・・・これしきの怪我なんて・・・!それより、リリィ。あなたこそ・・・。」 立ち上がって
リリィ 004_002 「私も・・・大丈夫・・・!」 立ち上がる
ミランダ 005_001 「(クスクスと微笑み)・・・人間を舐めるなですって?イキがった割に、他愛もないわ。」
ローザ 006_003 「ま・・・まだ、勝負は終わってません事よ!」
リリィ 007_003 「・・・彼に受けた恩を・・・返すまでは・・・」
ローザ 008_004 「私達は倒れるわけにいかないの!!」
リリィ 009_004 「私達は倒れるわけにいかないの!!」
【力を振り絞り、果敢にミランダとソクラに立ち向かうローザとリリィ。】
ローザ 010_005 「・・・っ!(技名)スネイク・ロード!!!」
【鞭が地面を波打ちながらミランダを狙う】
ミランダ 011_002 「っ!・・・しぶといわね。(技名)ブラッディ・レイン!!」
【漆黒の刺が雨のように降り注ぐ】
ローザ 012_006 「っ!」 避けて
ソクラ 013_001 「(技名)画竜点睛!!」
リリィ 014_005 「くっ!重い・・・(技名)フルムーン・ダンス!!」 受け止めたのを跳ね返し、円を描くように何度も回転しながらソクラを追う
ソクラ 015_002 「はぁぁぁ!!」
リリィ 016_006 「きゃあ!」
【跳ね返されてしまうリリィ。倒れた先では、ローザもまた、ミランダに追い詰められている】
ローザ 017_007 「・・・くっ!リリィ・・・!」 ダメかもしれないという躊躇い
リリィ 018_007 「ローザ・・・!」 同様、悔しさをにじませ
ミランダ 019_003 「フフフ・・・口ほどにもない。ソクラ、そろそろ楽にしてあげなさい。」
ソクラ 020_003 「ラジャー」
【二人の首を片手でそれぞれに締め上げていく】
ローザ 021_008 「・・・かっ・・・・はっ・・・・」
リリィ 022_008 「くっ・・・るし・・・い・・・・」
ミランダ 023_004 「ひねり潰しておしまい。」
【意識が薄れていく二人】
リリィ 024_009 「かは・・・っ・・・も・・・だ・・・め・・・」
ローザ 025_009 「・・・くっ・・・イ・・・ク・・・ス・・・」
【落ちるかに見えた瞬間】
【SE/斬撃音】
【SE/ボタっとした音】
ミランダ 026_005 「な・・・っ!?」
【解放された二人が激しく咳き込む】
リリィ 027_010 「(咳き込み)」
ローザ 028_010 「(咳き込み)」
ミランダ 029_006 「ソクラの腕が一瞬で・・・?なんなの?!かまいたちでもいるって言うの?!」 見えない敵を探すように
ドゥース 030_001 「残念。可愛い子猫ちゃんでした。にゃー!」
ミランダ 031_007 「っ?!」
【突然背後から耳元で声がし、身構えるミランダ】
クワトロ 032_001 「いたずら猫には違いないですが・・・可愛いかどうかは・・・」
ウーノ 033_001 「微妙だな。」
【ドゥースの後ろから二人が合流する】
ドゥース 034_002 「あぁん?!この美少女、ドゥース様にケチつけるんじゃねぇよ!」
クワトロ 035_002 「美少女・・・(鼻で笑う)」
ドゥース 036_003 「うわあああ!鼻で笑うな!!」
ウーノ 037_002 「いつまでじゃれてるんだ。」
ドゥース 038_004 「じゃれてない!じゃれてない!」
クワトロ 039_003 「大丈夫ですか?お二人とも。」
ローザ 040_011 「え・・・えぇ・・・大丈夫、ですわ。」
リリィ 041_011 「助かりました・・・。」
クワトロ 042_004 「ドゥースがなかなか吐きやまないもので・・・。間に合わなかったら、どう責任を取らせようかと考えてましたよ。」
ドゥース 043_005 「元はといえばお前が・・・!!」
ミランダ 044_008 「私たちを無視して、楽しそうねぇ。」 イラつきを抑え
クワトロ 045_005 「おっと、いけないいけない。うっかり忘れるところでした。」
ドゥース 046_006 「この状況で忘れる方がスゲェよ・・・。」
クワトロ 047_006 「さて、これで5対2。少しばかりアンフェアですが・・・化け物相手なら、構わないでしょう。」 ニッコリ
ミランダ 048_009 「・・・なんなの?その笑顔、虫唾が走る。」
クワトロ 049_007 「おや、敵にまで言われてしまいました。」 テヘっという感じで
ドゥース 050_007 「・・・仕方ないと思う。」
ウーノ 051_003 「俺は嫌いじゃないぞ。」
クワトロ 052_008 「流石はウーノ、優しいですね。」
ローザ 053_012 「敵に同意するのは癪だけど、そろそろ宜しくて?」 いい加減終わらせろという感じで
クワトロ 054_009 「・・・おや?お気づきでない?」
ローザ 055_013 「え・・・?」 怪訝に
リリィ 056_012 「・・・っ!・・・ローザ・・・あれ・・・!」 何かに驚愕して
【ソクラの体がバラバラに切断されている】
ローザ 057_014 「ひっ!?・・・ソクラさ・・・(首を振って)。ソクラが・・・バラバラに・・・?」
ミランダ 058_010 「いつの間に・・・!?」
クワトロ 059_010 「さぁ?いつ頃かな・・・?いつでも切断出来るように、ピアノ線を張っていたもので・・・。遊んでるうちにバラバラになってました。」 ニッコリ
ミランダ 060_011 「・・・なんて奴なの・・・」 流石に引く
ローザ 061_015 「ピアノ線、何とかしていただけないかしら?これでは、味方まで切れてしまいますわ。」
リリィ 062_013 「み、身動きが・・・取れません!」 泣きそうなほどオロオロして
クワトロ 063_011 「ま、残りはあのオバさん一人だけですし、いいでしょう。・・・リターン!」
ミランダ 064_012 「なっ!?おば・・・!」
【クワトロが手を体に寄せると、ピアノ線がシュルシュルと回収される】
ドゥース 065_008 「へっへー!これで、あとはお前だけだぜ!デカ乳ババァ。」
ミランダ 066_013 「だ、誰がババァですって!?このクソガキどもが・・・!」
【ミランダが天を仰ぐように手を翳す】
ミランダ 067_014 「人間の作り出した機械を壊しただけで、いい気にならないで。」
【雷鳴が聞こえ始める】
【場面変更】
イクス 068_001 「ん?」
ブルーグ 069_001 「・・・急に暗くなったな。」
リーア 070_001 「大気のざわめきが聞こえます・・・。大きな魔力で呼び集められたエネルギーが循環している・・・。」
イクス 071_002 「・・・大丈夫かよ・・・あいつら・・・」 心配そうに見上げる
ブルーグ 072_002 「俺たちを先に行かせる為に、みんな自分たちで決断したんだ・・・。俺たちはもう、後戻りは出来ない・・・!」
イクス 073_003 「だよ・・・な・・・。信じてるぜ・・・みんな。」
【メアリーが歩み寄り、ブルーグの手をギュッと握る】
メアリー 074_001 「お兄ちゃん・・・。」 不安そうに
ブルーグ 075_003 「メアリー・・・どうした?」 不安を払おうと
メアリー 076_002 「・・・ん!」 神経を集中しようと目を強くとじる
ブルーグ 077_004 「・・・うん?」 キョトンと
メアリー 078_003 「んぅ・・・!!」 さらに強く念じる
イクス 079_004 「なんだ?勝利祈願か?」
メアリー 080_004 「・・・なんで?」 信じられない様子で
ブルーグ 081_005 「え?」
リーア 082_002 「メアリー」 何かに気づいて飲み込んで
メアリー 083_005 「ママ・・・」 不安げに
リーア 084_003 「全て終わらせたら、ママがちゃんと助けてあげるから・・・ね?」
メアリー 085_006 「・・・うん。」 シュンっとして
リーア 086_004 「さ、行きましょう。もう、メガラはすぐ近くにいます。」
イクス 087_005 「いよいよ最終決戦か・・・。」
ブルーグ 088_006 「何が何でも、倒さなくちゃならない相手だ・・・。死ぬな。」
リーア 089_005 「えぇ。」
イクス 090_006 「わーってるって。」
【各自を見つめ頷くブルーグ】
ブルーグ 091_007 「行くぞ・・・!」
【場面変更】
【不思議な空気が漂う音】
【根がひしめき合う音】
【4人の足音が響く】
【茫然と見上げるイクス】
イクス 092_007 「うわ・・・!なんつーデカさだ・・・。」 見上げる
【目を開けるメガラ】
ブルーグ 093_008 「っ!?・・・メガラ・・・!」
【不協和音が鳴り響く、ブルーグ以外は耳を抑える】
イクス 094_008 「なん・・・っだ!?この音は・・・!」
リーア 095_006 「メガラの声です!・・・メガラの声は同族にしか・・・!」
イクス 096_009 「おい!ブルーグ!!なんて言ってやがるんだ?!」
ブルーグ 097_009 「・・・メガラ。」 睨みつけるように見上げる
メガラ 098_001 「待っていたぞ、愛しき我が息子よ。何故、レイズの女王と人間と共にいる?」
ブルーグ 099_010 「お前を倒しに来たからだ。」
メガラ 100_002 「私を倒すだと?・・・お前が?フフフ・・・アハハハハハ・・・」
ブルーグ 101_011 「何がおかしい!?」
メガラ 102_003 「お前は私の子。レイズや人間とは相容れない存在。私の意志を継ぐ者。」
ブルーグ 103_012 「俺は・・・人間だ・・・!血の一族でも、黒い天使でも・・・パラサイトでもない!」
メガラ 104_004 「・・・人間の器に宿るうちに、母の寵愛を忘れたか。愚かな。」
ブルーグ 105_013 「寵愛だと・・・?」 憎々しく
メガラ 106_005 「お前は逃げられない。お前がどうあがいても・・・私の手からは逃げられない。」
ブルーグ 107_014 「その為にケリをつけにきた。俺は・・・お前の呪縛を解き放つ・・・!」
イクス 108_010 「何言ってるかわからねぇけどな!!コイツは俺たちの仲間だ!お前なんかに渡してたまるかよ!」
リーア 109_007 「今再び、この地に封印するわ!」
メガラ 110_006 「クックックッ・・・来るがいい!3種族の力を合わせ、全ての始まりである私相手に、どこまで出来るか見せてみよ!!」
【メガラが手を広げる】
リーア 111_008 「メアリー!貴女は隠れていなさい。」
メアリー 112_007 「わ・・・私も戦う!」
リーア 113_009 「無茶よ!わかってるでしょ?今の貴女に浄化は出来ない!」
メアリー 114_008 「だって・・・!だって!!」 悔しげに
リーア 115_010 「(ため息)・・・仕方ないわね、メアリー。ごめんね。」
メアリー 116_009 「え・・・?」
【リーアは手をかざし、メアリーに睡眠魔法をかける】
メアリー 117_010 「あれ・・・?なんだか・・・眠たく・・・な・・・って・・・」
【眠りにつくメアリー】
ブルーグ 118_015 「リーア・・・」
【メアリーを抱きかかえ、岩場の陰に寝かせる】
リーア 119_011 「軽い睡眠魔法よ。(つぶやくような声で)・・・メアリー、生き抜くのよ。あなただけでも・・・。」
【メガラのもとへ戻り】
リーア 120_012 「さぁ!始めましょう・・・!あの時の決着を!」
メガラ 121_007 「フフフ・・・来い。」
【場面変更】
ミランダ 122_015 「黒焦げにしてあげるわ・・・!ふふふ・・・!」
【雷鳴が更にまして強くなる】
ドゥース 123_009 「真っ黒な雲が集まって来てやがる・・・!おい!あれだけの雷が一斉に落ちてきたら死んじまうぞ!」
ローザ 124_016 「どうしますの・・・?避けるにもこれでは予測がつきませんわ。」
クワトロ 125_012 「流石にこればっかりは、僕でもお手上げですね。」
ウーノ 126_004 「・・・方法がないわけではない。」
リリィ 127_014 「え?」
ウーノ 128_005 「お前、手を貸せ。」
リリィ 129_015 「わ、わ・・・私ですか?!」
ウーノ 130_006 「・・・お前の武器が適している。」
リリィ 131_016 「え?!」
ウーノ 132_007 「クワトロ、あのロボットから使えそうなパーツを持って来い。他の連中は、邪魔されないように、敵の動きから目をそらすな。」
ウーノ 133_008 「それから、お前はこの手袋をしておけ。通電を防ぐ効果がある。」
リリィ 134_017 「は、はい!」
ウーノ 135_009 「それから、槍。少し借りるぞ。」
ドゥース 136_010 「ウーノが・・・ペラペラと・・・」 嘘だろ?という様子で
クワトロ 137_013 「ウーノがこんなに喋るのは、いつぶりでしょうかねぇ。」
ウーノ 138_010 「早くしろ。」
ミランダ 139_016 「何を企んでいるのかしら。どうあがいても逃げる事は出来ないわ・・・!」
【上空を見上げるローザ】
ローザ 140_017 「稲光が現れ始めましたわ・・・!」
クワトロ 141_014 「はい、パーツですよ。」
【ガチャリとウーノの前に置く】
ウーノ 142_011 「ふむ・・・。」
【ウーノは腕につけたマシンを操作し、中から工具を取り出す】
リリィ 143_018 「武器の中に工具を仕込んでいるんですか・・・?!」
ウーノ 144_012 「何かあった時、すぐにいじれるようにな。クワトロ、針をくれ。」
クワトロ 145_015 「・・・返してれます?」
ウーノ 146_013 「・・・買って返す。」
クワトロ 147_016 「一本だけですよ?」
【ウーノに戦針を渡す】
ウーノ 148_014 「あぁ。助かる。」
【ジジジと半田ごてでパーツをつなぎ合わせていく。】
リリィ 149_019 「あ!・・・私の槍にくっつけちゃうんですね・・・?」
ウーノ 150_015 「これは直せる。」
リリィ 151_020 「は・・・はい・・・。」
ローザ 152_018 「なんですの・・・?サルスの方々は・・・。急に図工を始めて・・・。」
ドゥース 153_011 「・・・ちなみにさ、アタシらの乗ってる玄武とかの元の設計と、製造。アレ、ウーノがやったんだよ。スゲーよな・・・機械オタクって・・・。」
ローザ 154_019 「彼が・・・?ただのでくの棒かと思ってましたけど・・・。っ!?」 ハッと気づいて
ミランダ 155_017 「もう十分ね・・・。このあたり近辺の雷雲を集めきったわ。一気に落とせば、いくらしぶといあなたたちでも、一瞬で丸焦げね。」
ローザ 156_020 「まずいですわ・・・!皆さん警戒して!!来ますわよ!!」
クワトロ 157_017 「ウーノ?まだですか?」
ウーノ 158_016 「動作確認をしている暇はないが、一応完成だ。これを持って、天高く突き上げろ。」
【改造した槍をリリィに渡すウーノ】
リリィ 159_021 「え?!」
ウーノ 160_017 「天高くだ!誰よりも高くしろ!」
リリィ 161_022 「こ・・・こうですか!?」 ぐっと腕を伸ばす
ミランダ 162_018 「さぁ、とくと味わいなさい!(魔法名)ボルティック・コール!」
【雷鳴が響き渡る】
リリィ 163_023 「あ・・・あぁ・・・」 迫る雷にビビる
ローザ 164_021 「リリィ!!負けないで!!」
ドゥース 165_012 「失敗したらどうすんだよ・・・」
クワトロ 166_018 「その時は仲良く黒焦げになるしかないですね。」
リリィ 167_024 「・・・逃げちゃ・・・ダメ・・・!っく!」 力を込める
【雷が一斉にリリィに向かって落ちる】
ローザ 168_022 「リリィ!!」
【見守る一同、リリィ立ち尽くしたまま】
【間】
リリィ 169_025 「・・・え?・・・だ、大丈夫みたい・・・。」
ローザ 170_023 「(ホッとして)・・・よかった・・・リリィ。」
ドゥース 171_013 「お・・・おい・・・。その槍・・・スゲェことになってんだけど・・・。」 恐る恐る
リリィ 172_026 「スゲェコト・・・?(ゆっくりと槍に目線を移し)っ?!」
ミランダ 173_019 「な・・・っ?!これは一体・・・」 ワナワナと
【リリィの槍が雷を纏い、ビリビリと光っている】
リリィ 174_027 「な、なんじゃこりゃああああああああああ!?」
ウーノ 175_018 「避雷針システムと帯電システムを組み合わせた。スイッチの切り替えで放電モードにも出来る。成功したようだな。」
ローザ 176_024 「この短い間になんて物を・・・!でも、素晴らしいですわ!」
ウーノ 177_019 「槍の柄部分にあるスイッチを切り替えろ。放電モードで一気に敵にぶっぱなせ!」
リリィ 178_028 「はい!!」
【スイッチを切り替えると電流がバチバチと火花を散らす】
ミランダ 179_020 「ふん・・・っ!は、跳ね返してあげるわ・・・!」 もしかしたらヤバイかもという感じで
リリィ 180_029 「(技名)即興!ボルティック・・・チェイサー!!」
ミランダ 181_021 「(魔法名)ウィンド・ブラスト!!」
【ミランダが暴風を巻き起こす】
【雷と風がぶつかる】
【場面変更】
【上空を見上げるMJ】
MJ 182_001 「膨大なエネルギーが乱れている・・・。早く、決着をつけなくては・・・。ん?」
【岩場でメアリーが倒れていることに気がつく】
MJ 183_002 「これはレイズの子・・・。こんなところに隠してるつもりでしょうか。無用心な・・・。」
メアリー 184_011 「う・・・うぅん・・・」
【チラッとメガラと戦うブルーグたちを横目にして】
MJ 185_003 「賭けに使えそうですね・・・。」 ニヤッと微笑み
【シーン切り替え】
【メガラと対峙する3人】
イクス 186_011 「単調な攻撃が効くような相手じゃねぇ・・・か。さぁて・・・どうしたもんか。」 息を切らし
リーア 187_013 「ブルーグ、イクス。メガラの懐に飛び込んでかく乱させて。後方射撃で狙うわ。」
ブルーグ 188_016 「・・・わかった。」
イクス 189_012 「それじゃ行きますか!」
【駆け出す二人】
メガラ 190_008 「正面から突っ込んでくるとは・・・。無謀な奴らよ・・・。」
ブルーグ 191_017 「イクス!」
イクス 192_013 「おう!」
【二手に別れ、かく乱させるように動き回る】
メガラ 193_009 「っ!おのれ・・・ちょこまかと・・・!」
イクス 194_014 「へへっ!それだけでかい図体じゃ、俺たちの動きについてこれないようだな!」
ブルーグ 195_018 「イクス!気を抜くな!」
イクス 196_015 「おうよ!」
メガラ 197_010 「小賢しい真似を・・・!」
リーア 198_014 「(技名)エリクシール・ブレイズ!!」
メガラ 199_011 「っ!?」
【リーアの体を包んでいた光が掌に集まり、大きな波動をメガラにぶつける。】
【元の場所に戻るブルーグとイクス】
イクス 200_016 「どうだ!?うまくいったか?」
リーア 201_015 「・・・当てるには当てられたけど・・・」
【しかし、メガラは僅かに傷を負っただけでビクともしていない】
ブルーグ 202_019 「・・・っ!・・・だめ・・・か。」
メガラ 203_012 「腕が鈍ったな・・・レイズの女王よ。」
イクス 204_017 「くそっ!」 駆け出そうとして
ブルーグ 205_020 「待て、イクス!何度も同じ手は使えない!」
イクス 206_018 「・・・チッ」
メガラ 207_013 「もう終わりか?ならば、今度はこちらから行かせてもらうぞ。(魔法名)グラビティ・チェンジ。」
【メガラが手を翳すと、一帯の物が重力に逆らうように浮く】
イクス 208_019 「なっ?!か、体が勝手に浮いて・・・!!」
ブルーグ 209_021 「安定しない・・・!重力が乱れているようだ・・・!」
メガラ 210_014 「(魔法名)グラビティ・ダウン」
【今度は一斉に地面に叩きつける】
イクス 211_020 「うぉっ!?」
ブルーグ 212_022 「ぐっ!」
リーア 213_016 「あぁっ!」
【ひれ伏すように倒れる三人】
イクス 214_021 「くっ・・・体が地面に押し付けられてるみてぇだ・・・!」
リーア 215_017 「動けません・・・このままでは・・・!」
ブルーグ 216_023 「・・・クソッ!」 悔しげに睨み上げる
【近づく足音】
ブルーグ 217_024 「ん・・・?」
イクス 218_022 「あたりに霧が・・・コイツはまさか・・・。」
【姿を現すMJ、腕にはメアリーが抱かれている】
リーア 219_018 「メアリー・・・!」
イクス 220_023 「なんであの野郎がメアリーを・・・!」
MJ 221_004 「無用心ですよ。」
ブルーグ 222_025 「貴様・・・!メアリーを返せ・・・!!」
MJ 223_005 「動けない体で何が出来るんです?・・・母上、少し時間をください。」 メガラを見上げ
メガラ 224_015 「・・・よかろう。」
MJ 225_006 「兄上、体が動かない感想は?」
ブルーグ 226_026 「・・・ふざ・・・けるな・・・!」
MJ 227_007 「ふふっ・・・動かないのは体だけで、意識もあるし、目も見える。じっくりとその目でご覧になってください。」
リーア 228_019 「何をするつもり・・・」
MJ 229_008 「血を力とする我々が、レイズの血を手にすれば・・・どうなるのかを。」
イクス 230_024 「・・・テメェ・・・!メアリーに何をする気だ・・・!」
MJ 231_009 「白々しい。わかっているのに訊ねるとは、人間は浅はかだ。故に、家畜なのですよ。」
イクス 232_025 「なんだと・・・!」
リーア 233_020 「やめなさい・・・!!」
【リーアの体が青い光に包まれる】
MJ 234_010 「おや、私を浄化するおつもりですか?いいのですか?このままでは兄上まで消し去ることになるのですよ?」
リーア 235_021 「・・・っ!」
ブルーグ 236_027 「・・・リーア、俺はどうなってもいい。メアリーを・・・」
MJ 237_011 「レイズの女王、あなたと人間どもの力だけでは、母なるメガラを倒すなんて事は出来やしない。自身の力の度合いはわかっているでしょう?」
リーア 238_022 「・・・くっ!」
MJ 239_012 「・・・時間をあげましょう。10分だけ、待ってあげます。それが過ぎれば・・・この娘は殺します。」
【次回へ】


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